第104回 日本選手権・長距離種目 展望を語る(男子編)

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主要大会

2020年12月4日 ヤンマースタジアム長居にて長距離の日本選手権が行われます。

標準記録を突破し、優勝することが出来れば東京オリンピックへの出場が内定となる大事な1戦。

その試合の展望をくーねる独自の目線で語っていきたいと思います。

種目数も多いので今日は男子、明日は女子の内容を語りたいと思います。

5000m

オリンピック参加標準記録:13:13.50

16:24スタート

今回の大本命は遠藤日向(住友電工)選手。今季13:18.99の記録をマーク。オリンピック参加標準記録に最も近い選手といえる。中学、高校と世代トップを走り続けてきたエリートランナーは社会人となっても成長をし続けについに日本のトップランナーへと成長した。抜群のスピードとラストの切れに関しては優勝するにふさわしい力を持っているといっていいだろう。オープン参加で参加する外国人選手についていきオリンピック参加標準、また日本記録にチャレンジしてほしい。1つ気になる点は9月以降にレースに出場していない点だが、日本選手権に向けて万全の準備を行っていると思いたい。

遠藤選手に続く選手を挙げるならば松枝博輝(富士通)選手。昨年の日本選手権チャンピオンであり、今期13:20台を2度マークするなど安定感のある選手。先日行われた東日本実業団駅伝でも6区2位とまずまずの結果を見せていた。トラックでの走りとなれば本来の切れのある走りを見せてくれるだろう。

今回は勢いのある学生たちも忘れてはいけない。注目は吉居大和(中央大)選手、川瀬翔矢(皇學館大)選手、石田洸介(東京農大二高)選手だ。

吉居大和(中央大)選手は今季U20日本記録である13:28.31をマーク。日本インカレでも外国人留学生を置き去りにするほどの切れのあるスパートで優勝。箱根駅伝予選会ではそれまでのハーフマラソンのU20に並ぶ記録をマークした。勢いだけであれば今一番ある選手だといえる。

川瀬翔矢(皇學館大)選手は先日行われた全日本大学駅伝の2区で17人抜きを演じた選手。今回の日本選手権は5000m、10000mの両方にエントリーしているためどちらに出場するかは分からないが5000mに出場すれば上位を脅かす存在となることは間違いないだろう。

石田洸介(東京農大二高)選手は13:34.74の高校新記録をマーク。今回は高校生ながら日本選手権にエントリーした。中学時代も中学記録をマークし常に世代のトップを走ってきた。大学生、社会人の選手に食らいつき再び高校新記録の樹立に期待したい。

紹介した選手以外にも5000m、マラソンの日本記録保持者の大迫傑(Nike)選手、過去に優勝経験のある服部弾馬(トーエネック)選手、東日本実業団駅伝で4区区間賞を獲得し勢いに乗っている坂東悠汰(富士通)選手などが上位を争う展開となるだろう。

10000m

オリンピック参加標準記録:27:28.00

1組 17:53スタート  2組18:29スタート

本命不在の大混戦となること間違いないレースとなる。今季27分台で走ったランナーの多くがエントリーし、28分前半のランナーの中にも絶好調な選手が多く優勝の予想がしづらい種目となっている。その中でも個人的に注目選手を4人挙げたいと思う。

まずは相澤晃(旭化成)選手、伊藤達彦(Honda)選手の2人だ。この二人は今年の箱根駅伝にて2区で過去最高の名勝負といっていい走りを見せ箱根路を湧かせた両名。社会人となった今期も互いに自己記録を更新し勢いのある選手である。ハイペースな展開となれば2人が後半中心となっていくことは間違いないであろう。オリンピックの参加標準記録は日本記録より速い記録ではあるが積極的なレースで狙っていってほしい。

次に昨年の10000mの優勝者田村和希(住友電工)選手だ。昨年は見事なレースで優勝を飾った田村選手。こういった本命不在のレースにおいては”勝つ”ことを知っている選手というのは本当に恐ろしい。長距離というのは不思議なものでどんなに速い記録をもつ選手でも大きな大会で優勝できない選手というのは多くいる。その中で勝ち方を知っているということは大きなアドバンテージとなる。昨年に続き2連覇というのを期待したい。

学生の中で最も勢いがある選手は田澤廉(駒沢大)選手だ。先日の全日本大学駅伝ではアンカー対決を制し駒澤大学を優勝に導いた選手。駅伝では距離が長かったし、ロードとトラックでは条件が違うため参考程度にはなるがあのスパートがトラックでも可能であれば十分に優勝の可能性もある。しかし懸念する点として今回人数が多い関係で2組によるタイム決勝となっている。田澤選手はエントリータイムが速いほうではないため2組目に入るギリギリのライン。ぜひ速い組に入って優勝争いに加わってほしい。

3000mSC

オリンピック参加標準記録:8:22.00

16:05スタート

この種目については順天堂大学の先輩後輩対決となるこだろう。

今季絶好調なのは三浦龍司(順天堂大)選手。日本歴代2位となる8:19.37をマーク。日本インカレでも他を圧倒しての優勝。箱根駅伝予選会では日本人トップU20日本新記録を樹立。全日本大学駅伝1区で区間賞を獲得と乗りに乗っている。今回の大会でオリンピック参加標準を切って優勝となれば代表内定となるだけに今回は記録と優勝どちらも手にしたいところだろう。自己記録からしても十分に可能なだけに男子長距離の初内定を勝ち取ってほしいところ。

順天堂大学OBの塩尻和也(富士通)選手。ここ数年間この種目を引っ張ってきた存在であり、第一人者と言って間違いないだろう。常に先頭を引っ張り自分でレースを作っていくスタイルは力がある選手にしか出来ない。今年に入って後輩の三浦選手の活躍もあり追われる立場というより追う立場になったが、後輩には負けていられないだろう。昨年の日本選手権ではラスト1周まで先頭争いをしていたが接触後に失速し残念な結果となったが今年は王者奪還に向けて準備しているといったところか。不安材なのは今期はまだ3000mSCのレースに出場していないこと。日本選手権でぶっつけ本番となるが塩尻選手の経験値で乗り越えてくれることだろう。

他にも山口浩勢(愛三工業)選手、青木涼真(Honda)選手、阪口竜平(SGHグループ)選手も力があり優勝に絡んでくる存在。2人の牙城を崩せるかに期待したい。

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