人生最大の不調からの奇跡。高校2年の新人戦での出来事

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くーねるの陸上人生で最も印象に残っている試合はなに?って聞かれたら絶対高校2年の新人戦と答える。結果は3000mSCで3位に入り関東大会に出場できた。結果が良かったから印象に残っているわけではなくてここに至るまでの過程が本当にいろいろあったからだ。そんな高2の思い出を少し語っていきたいと思う。

好調の高校1年冬からの高2春の絶不調

高校1年の冬季練習。高校から本格的に陸上を始め夏まではうまく練習ができないことが多かったが、秋ごろからはしっかり練習ができるようになり冬季に入って駅伝やロードレースに出場していく中で自分に力がついてきていることを実感できている期間だった。本当に充実した練習ができており高校2年のシーズンに向けて最高の準備ができているはずだった。

この好調な調子の歯車が崩れ始めたのは3月の最終週の試合。4月、5月の総体を見据えての試合だった。この試合の調整段階から走りがおかしいとは感じていた。体が重い。走りにキレがない。そんなことをずっと思いつつもあれだけ練習ができたのだから試合になれば大丈夫。そうやって自分のメンタルを保っていた。結果は1年時の初戦に出した記録より遅い記録だった。

自分の体がおかしいと思いながらもあれだけ練習したのに試合で力を出し切れない悔しさでゴール後涙を流したことを覚えている。今を思えばこのころから若干貧血気味になっていたんだと思うが当時の陸上歴1年の自分には全く分かっていなかった。ただ自分のメンタルが弱い。試合に弱い。そんなことを思っていた。

人生最大の不調。追い打ちをかける父との別れ

そんなこんなで高校2年のシーズンが始まったわけだが、ひどい走りを繰り返していた。走るごとに自信のワースト記録を更新し自分のメンタル面もズタボロだった。今まで勝てていた選手にどんどん抜かれ続け自分はこのまま陸上を続けるかさえ迷っていた。

体には常に疲労感があり体に不調が起こっているのは明らかだった。しかし当時の自分はケアがしっかりできていないからだとしか思わず、ストレッチやアイシング、マッサージをひたすらすることしかできなかった。病院に行っていれば解決しただろうに自分だけで解決するしかないと決めつけ自分で自分を追い込んでいたと思う。

そんな中で父が亡くなった。父も学生時代陸上をやっていて、高校に入って陸上をするといった時には喜んでくれていた。そんな父が亡くなり家庭のこともあったので陸上を続けるかを本当に悩んだ。正直1週間ぐらいは走ってなかったと思う。いろいろ悩んだがここで逃げたらいけないと思い陸上を続ける決心を固める。ただ調子自体はなかなか上がってはこなかった。

復活に向けて。走れなくても走った夏

最悪の春のシーズンを終えて夏になった。夏になっても調子は上がらず練習も消化できないことが続いた。くーねるのいた学校は陸上部の顧問はいるだけ。練習メニューなどはOBの方に作ってもらっていた。こんな部なので合宿などもない。ひたすら学校や隣の高校で練習する日々だった。暑い炎天下のなか走り、練習中に何度も吐き、できないながらも食らい付いた。

夏も終わり新人戦前には一番ひどい状態ではなかったがそんなにいい状態というわけではなかった。調子としては下の上から中の下といった感じだった。

新人戦。起こった奇跡のレース

新人戦には5000mと3000mSCにエントリーしていた。3000mSCには有力選手があまりエントリーしておらず好調の時の自分なら上位に入れるかもといった感じだった。しかし今の自分では厳しいと思っていた。

新人戦1日目は5000mに出場。相変わらずの調子ではあったが一応セカンドベストで走ることが出来た。今シーズンに入ってまともなレースが出来ていなかったのでレースが出来たことが本当にうれしかったことを覚えている。ただ3000mSCで勝つことは全く想像できなかった。

向かえた2日目。アップの時からいつもとは違う感覚に襲われていた。体自体はやや重い。けど体はスムーズに動いている。そしていつもの集中の仕方が違う。他にも言葉には表せないけど本当に不思議な感覚でアップしていた。

3000mSCのレースが始まった。くーねるは常に前のほうでレースを進めていた。この時の走っている感覚は今までにない感覚だった。レース中に起こることがすべて把握できるのだ。この選手はペースを上げたけど落ちてくる。誰が後ろにいる。そろそろこの選手が前に出る。すべて把握した。走りも自体も体は重い、でも無駄のない走りができて動きは軽い。何を言っているのかわからなくてもいい。本当に言葉では表せない不思議な感覚だった。

そして3位に入賞できた。この時のタイムは自分の3000mのタイムと5秒しか変わらないタイムだった。高校2年シーズンに限って言えば3000mのシーズンベストだった。3000mSCなのに。実力以外の力が加わった奇跡の走りだった。

最後に

くーねるの人生最高のレースの体験談はいかがだったでしょうか。人間には”ゾーン”と呼ばれる現象があり、集中力が極限に達したときに実力以上のことが起こる現象だそうです。この時のレースはそれだったんではないかと思っています。このゾーンは自発的に起こせるものではなく、偶発的に起こるものでありトップ選手でも人生でも1回あるか、ないかぐらいの現象のようです。こんな体験はあまり体験出来るものでもないみたいなので記録として残してみました。読んでくださった皆さんもゾーンになったレースを体験できるといいですね。

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