【第105回日本陸上競技選手権大会 2021】結果・速報&レース展開と感想

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主要大会

第105回日本陸上競技選手権大会・10000m兼 東京 2020 オリンピック競技大会 日本代表選手選考競技会が2021年5月3日、小笠山総合運動公園 静岡スタジアムで行われました。

女子は廣中璃梨佳(JP日本郵政G)選手が31:11.75で優勝。2位に入った安藤友香(ワコール)選手と共にオリンピック標準記録を突破し、オリンピック代表内定した

男子は昨年2位、オリンピック標準記録を突破している伊藤達彦(Honda)選手が見事優勝しオリンピック代表の座を手にした。

男子、女子共に優勝候補と言える選手がしっかり結果を出す素晴らしいレースとなった。

他にも若い選手たちの活躍が目立つ今後が楽しみなレースだった。

そんなレースについて結果とレース展開、感想を語っていきたいと思います。

事前の注目選手紹介やレース予想をした記事はこちら

昨年の結果

104回大会

参考

JAAF日本陸上競技連盟公式サイト
大会要項
特設サイトHP

女子10000m

陸上 Track & Field

レース結果

順位 競技者名 所属 記録
1 廣中 璃梨佳(00) JP日本郵政G 31:11.75
2 安藤 友香(94) ワコール 31:18.18
3 小林 成美(00) 名城大 32:08.45
4 岡本 春美(98) ヤマダホールディングス 32:12.31
5 筒井 咲帆(96) ヤマダホールディングス 32:16.07
6 矢野 栞理(95) デンソー 32:20.44
7 川口 桃佳(98) 豊田自動織機 32:21.36
8 山口 遥(87) AC・KITA 32:24.86
9 籔下 明音(91) 豊田自動織機 32:26.24
10 福良 郁美(97) 大塚製薬 32:29.42
11 鍋島 莉奈(93) JP日本郵政G 32:29.98
12 清水 真帆(95) ヤマダホールディングス 32:30.25
13 西田 美咲(91) エディオン 32:30.54
14 荒井 優奈(00) 名城大 32:44.39
15 大西 ひかり(00) JP日本郵政G 32:50.87
16 加藤 岬(91) 九電工 33:01.91
17 小笠原 朱里(00) デンソー 33:02.00
18 松下 菜摘(95) 天満屋 33:40.35
19 福士 加代子(82) ワコール 34:00.53
OP KAMAU Tabithanjeri(00) 三井住友海上 DNF
  小井戸 涼(97) 日立 DNS
  矢田 みくに(99) デンソー DNS
  鈴木 優花(99) 大東文化大 DNS
  萩原 歩美(92) 豊田自動織機 DNS

レース展開

1000m
廣中選手が先頭で3:06で通過。先頭集団は廣中(JP日本郵政G)選手安藤(ワコール)選手岡本(ヤマダホールディングス)選手カマウ(三井住友海上)選手の4人。
3秒差で鍋島(JP日本郵政G)選手が先頭の集団。福士(ワコール)選手が離れ始める。

2000m
廣中選手が先頭で6:11で通過。間の1000mは3:05
先頭集団は4人。

3000m
廣中選手が先頭で9:16で通過。間の1000mは3:05
先頭集団は4人。

3200m
岡本選手が離れは始める。先頭集団は廣中選手、安藤選手、カマウ選手の3人。

4000m
廣中選手が先頭で12:21で通過。間の1000mは3:05。
先頭集団は廣中選手、安藤選手、カマウ選手の3人。
オリンピック標準記録を大きく上回るペースでレースが進む。

5000m
廣中選手が先頭で15:28で通過。間の1000mは3:07。
ややペースが落ち始める。

5400m
安藤選手が先頭に出る。

5600m
カマウ選手が途中棄権。
廣中選手、安藤選手の一騎打ち。

6000m
安藤選手が先頭で18:36で通過。間の1000mは3:08。

7000m
安藤選手が先頭で21:47で通過。間の1000mは3:11。

8000m
廣中選手、安藤選手が並んでで25:00で通過。間の1000mは3:13

8800m
廣中選手が前に出る。安藤選手がやや離れる。

9000m
廣中選手が先頭で28:11で通過。間の1000mは3:11。
2秒遅れで安藤選手が続く。

10000m
廣中選手31:11.75でゴール。ラストの1000mは3:00。
安藤選手も31:18.18で2位。
廣中選手、安藤選手オリンピック代表内定
3位には小林(名城大学)選手が入った。

感想

廣中選手が前半は積極的な走り。ペースが落ちてきたところで安藤選手が先頭に出てペースをキープ。

2人でつかんだオリンピック代表となった。

2人の競り合いは本当に素晴らしいレースだった。

廣中選手の積極性、安藤選手の安定感。2人の良さがしっかりと出たレースとなった。

廣中選手に関しては10000mのレースは2回目。それでこの記録で走れたとなれば30分台も十分期待できる結果になった。

5000mでも代表になれる権利を持っており、6月の日本選手権に向けてもいい弾みになったに違いない。

おそらく新谷(積水化学)選手も5000m代表を狙ってくると思うので、萩谷(エディオン)選手を加えた3人で残り2つの枠を争うことになるだろう。

最も熾烈な種目になるが次回の5000mでも結果を期待したい。

安藤選手も今大会で参加標準を突破し、代表に内定した。

昨シーズンから多くのレースに参加し、連戦を重ねていくことで抜群の安定感を手にした。

まさしく女性版の川内優輝選手や設楽悠太選手。

レースを行っていく中でも今大会にしっかりピークを合わせてきたのはさすがの一言。

今回のレースでもペースが落ち始めたところで先頭に出て、廣中選手を引っ張った。

最後のスパートでは廣中選手に及ばなかったが、大崩せずにしっかり10000mを走り切った。

ずっと磨いてきた安定感がしっかりと表れたレースとなった。

オリンピック代表はすでに決まっている新谷選手と今回代表内定した廣中選手、安藤選手に決まった。

オリンピックの舞台でも互いの持ち味を生かしたレースを期待したい。

男子10000m

陸上 Track & Field

レース結果

1組目

順位 競技者名 所属 記録
1 名取 燎太(98) コニカミノルタ 28:12.62
2 田村 友佑(98) 黒崎播磨 28:15.66
3 古賀 淳紫(96) 安川電機 28:17.85
4 藤曲 寛人(97) トヨタ自動車九州 28:23.57
5 近藤 幸太郎(01) 青山学院大 28:24.84
6 田口 雅也(92) Honda 28:28.14
7 今井 崇人(96) 旭化成 28:33.40
8 千葉 直輝(98) SGH 28:53.57
9 小町 昌矢(96) 日立物流 29:17.30
10 川村 悠登(97) 日立物流 29:18.20
11 竹内 竜真(92) 日立物流 29:21.26
12 改木 悠真(98) トヨタ自動車九州 29:28.44
  鈴木 洋平(94) 愛三工業 DNS
  坂東 剛(96) 大阪ガス DNS

2組目

順位 競技者名 所属 記録
1 伊藤 達彦(98) Honda 27:33.38
2 田澤 廉(00) 駒澤大 27:39.21
3 鈴木 芽吹(01) 駒澤大 27:41.68
4 市田 孝(92) 旭化成 27:54.45
5 茂木 圭次郎(95) 旭化成 28:01.32
6 丸山 竜也(94) ヤチヨコウギョウ 28:01.80
7 井上 大仁(93) 三菱重工 28:03.39
8 岡本 雄大(91) サンベルクス 28:04.17
9 大池 達也(90) トヨタ紡織 28:04.60
10 細谷 恭平(95) 黒崎播磨 28:05.88
11 栃木 渡(95) 日立物流 28:07.90
12 村山 謙太(93) 旭化成 28:16.43
13 野中 優志(95) 大阪ガス 28:22.50
14 牟田 祐樹(93) 日立物流 28:33.43
15 照井 明人(94) SUBARU 28:35.38
16 今井 篤弥(97) トヨタ自動車九州 28:35.82
17 荻久保 寛也(97) ヤクルト 28:37.05
18 中村 信一郎(93) 九電工 28:37.51
19 河合 代二(91) トーエネック 28:41.16
20 青木 祐人(97) トヨタ自動車 28:57.22
21 天野 誠也(98) 自衛隊体育学校 29:01.53
22 福本 真大(97) 九電工 29:02.27
23 市村 朋樹(99) 東海大 29:05.04
24 井川 龍人(00) 早稲田大 29:15.62
25 池田 耀平(98) カネボウ 29:17.44
26 菊地 駿弥(98) 中国電力 29:28.86
27 永戸 聖(97) 日立物流 29:29.08
28 鈴木 祐希(95) カネボウ 29:34.55
29 小椋 裕介(93) ヤクルト 29:35.06
  鎧坂 哲哉(90) 旭化成 DNF
OP ロジャースシュモ ケモイ 愛三工業 27:33.33
OP クレオファス カンディエ 三菱重工 27:43.07

総合

順位 競技者名 所属 記録
1 伊藤 達彦(98) Honda 27:33.38
2 田澤 廉(00) 駒澤大 27:39.21
3 鈴木 芽吹(01) 駒澤大 27:41.68
4 市田 孝(92) 旭化成 27:54.45
5 茂木 圭次郎(95) 旭化成 28:01.32
6 丸山 竜也(94) ヤチヨコウギョウ 28:01.80
7 井上 大仁(93) 三菱重工 28:03.39
8 岡本 雄大(91) サンベルクス 28:04.17
9 大池 達也(90) トヨタ紡織 28:04.60
10 細谷 恭平(95) 黒崎播磨 28:05.88
11 栃木 渡(95) 日立物流 28:07.90
12 名取 燎太(98) コニカミノルタ 28:12.62
13 田村 友佑(98) 黒崎播磨 28:15.66
14 村山 謙太(93) 旭化成 28:16.43
15 古賀 淳紫(96) 安川電機 28:17.85
16 野中 優志(95) 大阪ガス 28:22.50
17 藤曲 寛人(97) トヨタ自動車九州 28:23.57
18 近藤 幸太郎(01) 青山学院大 28:24.84
19 田口 雅也(92) Honda 28:28.14
20 今井 崇人(96) 旭化成 28:33.40
21 牟田 祐樹(93) 日立物流 28:33.43
22 照井 明人(94) SUBARU 28:35.38
23 今井 篤弥(97) トヨタ自動車九州 28:35.82
24 荻久保 寛也(97) ヤクルト 28:37.05
25 中村 信一郎(93) 九電工 28:37.51
26 河合 代二(91) トーエネック 28:41.16
27 千葉 直輝(98) SGH 28:53.57
28 青木 祐人(97) トヨタ自動車 28:57.22
29 天野 誠也(98) 自衛隊体育学校 29:01.53
30 福本 真大(97) 九電工 29:02.27
31 市村 朋樹(99) 東海大 29:05.04
32 井川 龍人(00) 早稲田大 29:15.62
33 小町 昌矢(96) 日立物流 29:17.30
34 池田 耀平(98) カネボウ 29:17.44
35 川村 悠登(97) 日立物流 29:18.20
36 竹内 竜真(92) 日立物流 29:21.26
37 改木 悠真(98) トヨタ自動車九州 29:28.44
38 菊地 駿弥(98) 中国電力 29:28.86
39 永戸 聖(97) 日立物流 29:29.08
40 鈴木 祐希(95) カネボウ 29:34.55
41 小椋 裕介(93) ヤクルト 29:35.06
OP ロジャースシュモ ケモイ 愛三工業 27:33.33
OP クレオファス カンディエ 三菱重工 27:43.07

レース展開

1組目

1000m
古賀(安川電機)選手が先頭で2:50で通過。

2000m
古賀選手が先頭で5:34で通過。間の1000mは2:44
先頭は古賀選手、田口(Honda)選手。2秒遅れで集団が通過。

2400m
先頭の2人に集団が追いつく。

3000m
田口選手が先頭で8:23で通過。間の1000mは2:49
先頭集団は11人。

4000m
田口選手が先頭で11:17で通過。間の1000mは2:54
先頭集団は11人。

5000m
古賀選手が先頭で14:08で通過。間の1000mは2:51
先頭集団は8人。

6000m
古賀選手が先頭で16:58で通過。間の1000mは2:50
先頭集団は7人。

7000m
藤曲(トヨタ自動車九州)選手が先頭で19:53で通過。間の1000mは2:55
先頭集団は7人。

7900m
古賀選手が一気にペースを上げる。

8000m
古賀選手が先頭で22:46で通過。間の1000mは2:53
古賀選手のスパートに田口選手田村(黒崎播磨)選手、名取(コニカミノルタ)選手が対応する。

8400m
田口選手が遅れる。

9000m
古賀選手が先頭で25:32で通過。間の1000mは2:46

10000m
残り1000mは3人のスパート合戦。
最後は名取選手が28:12.62でトップ
2位に田村選手で28:15.66、3位は古賀選手で28:17.85。

2組目

1000m
ケモイ(愛三工業)選手が先頭で2:45で通過。
全選手が集団。

2000m
カンディエ(三菱重工)選手が先頭で5:29で通過。間の1000mは2:44
やや離れる選手が出始める。

3000m
カンディエ選手が先頭で8:14。間の1000mは2:45
集団が分かれ始める。前の集団は17人。

4000m
カンディエ選手が先頭で11:00。間の1000mは2:46
先頭は16人。

4000mすぎ
ケモイ選手がペースアップ。
牟田(日立物流)選手のみ対応する。

5000m
ケモイ選手が先頭で13:48。間の1000mは2:48
1秒遅れで集団が通過。

5200m
先頭集団に集団が追いつく。

6000m
カンディエ選手が先頭で16:34。間の1000mは2:46
先頭集団は10人。

6000mすぎ
集団が分かれ始める。
先頭は鈴木(駒澤大学)選手、田澤(駒澤大学)選手、市田(旭化成)選手、伊藤(Honda)選手、茂木(旭化成)選手。OP参加のケモイ選手、カンディエ選手。

7000m
ケモイ選手が先頭で19:21。間の1000mは2:47
先頭集団は鈴木選手、田澤選手、伊藤選手。OP参加のケモイ選手、カンディエ選手市田選手、茂木選手は遅れる。

8000m
ケモイ選手が先頭で22:08。間の1000mは2:47
先頭集団は鈴木選手、田澤選手、伊藤選手。OP参加のケモイ、カンディエ選手

9000m
ケモイ選手が先頭で24:57。間の1000mは2:49
先頭集団は鈴木選手、田澤選手、伊藤選手。OP参加のケモイ、カンディエ選手

9300m
伊藤選手がペースを上げる。
田澤選手、鈴木選手は対応できず。

10000m
ケモイ選手伊藤選手が壮絶な競り合い。
伊藤選手が27:33.38で優勝。オリンピック代表を決めた。
2位には田澤選手が27:39.21、3位には鈴木選手が27:41.68と学生の2人が表彰台に入った。

感想

伊藤選手が見事なスパートを決めて優勝。オリンピック代表内定した。

昨年の日本選手権とは違い、終盤までしっかりためて勝負所で一発で仕留める走りは伊藤選手の成長がみれたレースだったと思う。

今までのレースはきつくなったら自ら前に出て自爆するようなレース(それが伊藤選手の持ち味でもあるが・・・)もあったので、勝ちパターンにはめて勝ち切ったのは素晴らしいレースをしたし、優勝への執念が見えた。

インタビューでも「優勝しか狙っていませんでした」とコメントしたとおり”勝つことだけ”にこだわったレースだと思う。

ハイペースの中でつらくなってから粘るレースだけでなく、スパート力で勝ち切るレースもできるようになったことは大きな成長だろう。

オリンピック本番では相澤選手と一緒に素晴らしいレースを見せてほしい。

2位、3位には駒澤大学の2人。田澤選手と鈴木選手が入った。

田澤選手は駒澤大学の、大学陸上界のエースとして評判通りの結果を出した。

残念ながらオリンピック標準記録には届かなかったが自己記録を大幅に更新し、ハイレベルなレースにもしっかり対応した。

次の世界選手権、パリオリンピックではオリンピック代表に名を連ねてくれることを期待し、今後は日本記録も見据えてレースをしていってほしい。

鈴木選手は19歳ながら後半は常に日本人トップを走る積極的な走りをみせていた。

まだ大学2年生。まだまだ伸びしろ十分。

今後の学生陸上界を引っ張っていってくれることを期待させてくれるレースだった。

今後はこの結果に満足することはなく常に上を目指してほしい。

それにしても、女子の廣中選手と言いこのあたりの世代は本当に素晴らしい選手が多いと思った。

1組目では古賀選手と田口選手が中心となってレースを展開。

最後は古賀選手、田村選手、名取選手のスパート合戦となり名取選手がトップを取った。

3選手は今年に入ってから調子も上がってきていたので、2組目に入っていたら確実に上位争いには加わっていたと思うので本当にもったいなかったと思った。

特にトップを取った名取選手は2組目なら確実に27分台は出ていたと思わせるレースをしていたので、2組で走ってほしかったというのが本音。(事前予想で注目選手で上げていたし・・)

今シーズンの他のレースに期待していきたい。

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